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【入門に最適】



からだと心のマネジメント

からだと心のマネジメント ―フェルデンクライス・メソッドへの誘い ―
深沢 悠二 (著)

フェルデンクライスの入門書といえば、コレ!



フェルデンクライスの脳と体のエクササイズ

フェルデンクライスの脳と体のエクササイズ―健康とリラックス、フィットネスのためのらくらくエクササイズ
マーク・リースほか(著) かさみ 康子(翻訳)

フェルデンクライス・メソッドの基礎的なエクササイズが10種載っています。 ご自宅で試してみたいという方に。



フェルデンクライス・メソッドWALKING

フェルデンクライス・メソッドWALKING―簡単な動きをとおした神経回路のチューニング
ジェームズ アマディオ (著) 橋本 辰幸 (翻訳)

フェルデンクライスをプロスポーツに応用したものの解説。実践的です!





【専門的に学びたい方のために】


フェルデンクライスの本は難しくて、教えている人でも読んでいない人がいるくらいです。分かりにくさの理由のひとつには、フェルデンクライス博士の思想が我々が持っている考え方と少し違うから、というのがあると思います。

一見どこにでもあるようなことを言っているようで実はかなり違います。だからネイティブに読んでもらってもかなりの割合で誤読します。例えば、フェルデンクライス博士の柔道の師匠は80歳で自殺してしまうのですが、その人を指して「自分もあんな風に死ぬべきだと思う」なんて言います。何でそんなこと言うのだろう・・・・と、ちょっと違和感があるでしょう?
根本的に物事の観方が違うからスッと入ってこないんですね。

フェルデンクライスの本には読み方にコツがいります。
ピンとこないところは飛ばして、自分の中に引っかかったところだけを読むことです。

おもしろいと感じたり、違和感を感じたり、そりゃ納得いかない、と感じたところだけを大事にして堂々とつまみ食いしてください。先ほどの例で言えば、「自殺を推奨しているのか?」という違和感があったとしたら、その違和感を大事にしてください。本を読む中で感じた違和感が2・3回読んでいると、つながってきます。
そしてだんだんフェルデンクライス博士が何を言おうとしているのかが分かってくるはずです。



フェルデンクライス身体訓練法

フェルデンクライス身体訓練法 ―からだからこころをひらく―
M. フェルデンクライス (著) 安井 武 (翻訳)

入門書といえば入門書。つまみ食いしましょう。レッスンの部分には写真も入っていて、自分でやってやれないことはないかもしれないですけど、どうでしょう。



心をひらく体のレッスン

心をひらく体のレッスン―フェルデンクライスの自己開発法
M. フェルデンクライス (著) 安井 武 (翻訳)

つまみ食いに最も適した本。堂々とつまみ食いしましょう。頭の中に?と!が湧き上がってきたらサイコーです。創始者のモーシェ・フェルデンクライスが、アメリカで実際に行ったレッスンの講義録です。当時のレッスンの様子が伝わってきます。



身体心理学

身体心理学―姿勢・表情などからの心へのパラダイム
春木 豊 (著)

体から人の心に迫ります。心理学の分野では非常に新しい分野です。心理学の大家である春木豊先生の最新のご著書。この本の中で、フェルデンクライスメソッドにも触れられています。心理学という学問からフェルデンクライスがどのように捉えられているかが分かります。





【ぜひ読んでもらいたい、骨太のからだの本】


丹田を創って「腹の人」になる

丹田を創って「腹の人」になる (小学館文庫)
鈴木 光弥 (著)

呼吸仙人こと、鈴木光弥先生のご著書。腹の人とはなにか。現代を乗り切る生き方とは。

ものを食べなくても1週間くらいは生きられる、でも呼吸を10分止めたら死んでしまう。体と心に人を分けたとしても、呼吸はどちらにも分け切れません。吸って吐くだけなのに呼吸は不思議。ありとあらゆるメソッドで呼吸は大事なものとされていますけど、呼吸と丁寧に付き合ったことはありますか?

鈴木光弥先生にはコンラッドも学生時代から教わっています。こういう大人になりたいなぁといつも憧れています。




原初生命体としての人間

原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論 (文庫)
野口 三千三 (著)

フェルデンクライスの本が難しい時は野口先生の本を読みましょう。日本にあるメソッドで最もフェルデンクライスが近いのが野口先生の考え方だと思います。日本人にとってはフェルデンクライスよりもよっぽど馴染みやすく読みやすいです。

でも!難しい。ブルブルするくらい感動する箇所がある一方で、退屈で1ページ進むのに1時間かかる時もあります(つまり眠ってしまうということ)。野口先生の口調は平易ですが思想は我々の考え方に馴染みがないのでスッと入ってこない箇所があるのだと思います。フェルデンクライスの本と一緒で堂々とつまみ食いしましょう。




創造と伝統

創造と伝統―人間の深奥と民主主義の根元を探る
川喜田 二郎 (著)

KJ法の創始者と聞くとピンと来る方もいるかもしれません。どう考えるか、考え方をまとめ、発展させるか、ということが書いてあります(もっと色んなことが書いてあります)。とはいえ、プラス思考で行こうとか、そういうことではまったくありません。もっと一般的・根本的なこと。

つまり、自分の感じている「実感」を大切にして、それを壊さずに文章や言葉にするにはどうすればいいのか、それは実感を大切にせよ、という思想であると同時に、技術が必要であるということが書いてあります。感じていることがうまく言えないのよね、どうも言葉にするのが苦手で、なんていう方、ぜひ読んでみてください。読んだからってできるようにはなりませんが希望を感じるでしょう。



studio*karagoda



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